Reflection
ーーー「死」の代償は「生」である。
【幸う國(さきわうくに)】
6歳から18歳までの人がおり、苦しい事や悲しい事、人同士の争いが無い、とても楽しく暮らしやすい幸せな国。
所謂「子供」しか居ないその国は、成長速度が遅く、且つ18歳で成長が止まる。
あらすじ
社家の娘である遊馬絵馬(あすまえま)は、つかみどころのない性格に加え「視える」という事もあり、同級生からは少し距離を置かれていた。
そんな事も気にしない彼女は、折田愁(おるたしゅう)という学校唯一の友達と言える行方不明になった少年を視つけ、追う様に向こう側へと足を踏み入れた。
向こう側の世界は、再生能力が高く少年少女がどんなに傷付こうと死ぬ事がない為「死」の概念が無い。しかし、fake(フェイク)という自分そっくりの偽者が、鏡や水面等の映る場所の向こう側【常世の國(とこよのくに)】からやって来る様になった。そのフェイクに襲われると、どうやら死ぬ。偽者を殺さなければ自分が殺される。少年少女は生きる為、幸せを取り戻す為に闘う。